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<特集>
平和構築というプロフェッション
平和構築は大量生産のきかない職人芸。できあがる「平和」はすべて形が違う。材料の種類・性質・扱い方を熟知していなければ、かえって「紛争」にすら変質しかねない。日本は行政実務などの、国づくりに必要な専門知識が豊かな人々のるつぼ。日本を気骨ある平和構築職人の国へ
特別インタビュー 平和構築におけるオーナーシップ ――現地に平和を根付かせるために /ラグダール・ブラヒミ/聞き手・中満 泉 多様化する紛争に伴い、平和構築の重要性は増している。その平和構築活動が今日目指すべき姿とは。平和構築のプロフェッショナルに聞く
平和構築の時代 ――日本がリードする人間の安全保障+国家機能の再建 /星野俊也 たとえば東ティモール。いったんは収まった紛争がすぐに再発を余儀なくされたのはなぜか。国内紛争の持続的な解決には、社会構造にまで手を入れる「平和構築」が必要であり、その支援には現地との対話と信頼醸成が不可欠。かつて「支援される現地」であり、「人間の安全保障」を実践する日本が貢献できることは大きい
座談会 平和な社会を構築するために何が必要か ――課題と日本の役割を考える /熊岡路矢/篠田英朗/中満 泉/紀谷昌彦 今、平和構築が世界の主要課題となってきたのはなぜか。平和構築の現場が直面している問題とは。平和構築支援戦略はいかにあるべきか。市民社会の役割は。そして日本はどのような役割を果たすべきか、日本の強みは何か――現場での経験から語る
平和構築の現場から 平和構築はあらゆるアクターによる総合産業 /吉田鈴香 われわれは「平和構築」で、紛争から平和への長い道のりを支援する国際社会の行動を単純化して捉えすぎてはいないだろうか。紛争の原因は「無知」と「貧困」とは限らない。紛争国の人々が何を考え、何を欲しているのか、彼らの声に直接耳を傾けるべきだ
残る内戦の傷跡 ――スーダンにおける「平和の定着」支援 /住吉 央 ようやく内戦を終結させたスーダンでは急ピッチで復興が進んでいる。しかし、長年対立し合った南北の人々が理解を深め合うには、まだ時間がかかりそうだ
ダルフール:平和創造と平和構築との狭間で /池邉英雄 ダルフール和平合意とは、ダルフールのすべての利害関係者が対話を開始するための礎。だが、いったんは成立した合意に対し、ダルフールの大半の人々が変更や補足を求めている
国連平和構築委員会の光と影 /山内麻里 「永続的な平和」構築の必要性について異論はない。問題なのは、それが誰の手でどのようになされるべきなのかという点。平和構築委員会(PBC)をめぐってさまざまな思惑が入り乱れるなかに、微妙なバランス感覚に富んだ舵取りとして日本は貢献できるだろうか
平和構築の人材育成に関するセミナーにおける麻生外相基調講演 平和構築者の「寺子屋」をつくります /麻生太郎 2006年8月29日、UNハウス ウ・タントホールにて「平和構築を担う人材とは――アジアにおける平和構築分野の人材育成に関するセミナー」が行なわれた。そこで表明された平和構築活動への日本のイニシアティブとは
資料篇 平和構築活動を知るために
<特集外>
小泉外交とはなんだったのか ――ポスト冷戦後の日本が直面する外交課題 /伊奈久喜 幕は降ろされたばかりだ。閉幕直後の冷めやらない興奮に、冷静であるべき分析は引きずられがちだ。それでも今は目にしたばかりの舞台が何を意味していたのかを考えてみよう。すでに姿を消した主役は小泉純一郎、新主人公は安倍晋三……
日ロ関係を見る学生の視点 ――日露学生フォーラムを終えて /内田一彦 グローバル化の進展する昨今、日ロ関係を発展させる意義は一層増大している。今夏、モスクワで日露学生フォーラムが開催された。ロシア人学生との濃密な5日間を過ごした学生たちは何を議論し、何を感じたか
新連載 米欧対立と21世紀の国際政治構造 第1回 米欧関係の原点と成熟 /渡邊啓貴 協力と対立。優越感と劣等感。ジレンマと共通認識。21世紀の国際関係に大きな影響を与える米欧関係について、われわれはあまりにも鈍感ではなかったか。対米関係もアジア諸国との関係も、まずは国際社会の基層たる大西洋関係を理解してこそ見えてくる
<連載>
外交のスタイルブック 最終回 孤高の画家が胸に描いた彼方の美 祖国を誇りに思う心 日本の美しさを体現する ゲスト・節子・クロソフスカ・ド・ローラ /中島渉
大学ゼミ訪問 第83回 拓殖大学茅原郁生ゼミ
悲観・楽観・世界観 /千野境子
巻頭随筆 ジャーナリズムとは、変身すること /藤原章生 ユニークな都市香港 /麻生雍一郎
新連載 リレーエッセイ 国際協力の現場から 顧みられない疾病、フィラリアへの挑戦 /幸田正夫 平安時代の巻物にも描かれたフィラリア症。日本は制圧に成功したが、貧困国では戦いが続く
洋書百遍、意自ずから通ず 第4回 Europe’ Last Summer by David Fromkin /徳川家広 「この戦争は、ぼくが準備して始めたものだ。なのに、こうして何もできない状態に置かれるのは、とても苦しい」――モルトケ
書評フォーラム 『日中関係――戦後から新時代へ』 『国境・誰がこの線を引いたのか――日本とユーラシア』 『戦後台湾における〈日本〉――植民地経験の連続・変貌・利用
INFORMATION&読者投稿
発売日 10月8日 定 価 780円(税込) 編集・発行・発売/都市出版(株)
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