第222号バックナンバー

1月号   2007 No.222
現在発売中


日本が描く国連新時代







CONTENTS


<特集>

国連加盟50周年
――日本が描く国連新時代

国連加盟から50年。理想実現のための舞台なのか、政治的バトルのためのフィールドなのか。日本の常任理事国入りへのチャレンジは、国連内部のシビアな現実に阻まれてきた。しかしもう一つの現実、刻々と移ろいゆく世界の情勢は、逆に国連改革の試みを背後から力ずくで押し続けている。現常任理事国にはない新発想と技術をもつ日本こそが国連を現実に適応させうる


50年先を睨んだ新しい国連外交の礎を築く
/大島賢三
日本と国連の関係において、真の「戦後の総決算」は完結していない。日本にとっての総決算とは、安保理の構成や旧敵国条項に象徴される60年前の遺物の壁を乗り越えること、その上で世界の諸課題により積極的に取り組むことで実現されていく。いま日本のマルチ外交戦略において国連外交の強化が焦眉の急である


座談会
日本がリードする国連改革
――新たな時代の国連外交のあり方とは

/位田隆一/淡路 愛/秦 喜秋/河野雅治
たとえさまざまな問題が露呈しても、国連という存在の必要性には疑いはない。安全保障理事国の一員となるメリットも同じである。国連とは何かをしてくれる機関ではなく、何かをさせる機関なのだ――。そう気づいたとき、埋もれっぱなしの貴重な国連外交の資源を、私たちは日本の中に見出す


国連の行政改革の行方
――新公共経営論導入上の課題

/蓮生郁代
国連が、効率的・効果的な行政を進めるうえで直面する問題とは何か。限られた資源で新たな時代の要求に応えるために、国連が推進すべき行政改革のあり方を探る


人権問題の「非政治化」における日本の役割
/安藤 仁介
国連人権委員会が発足してから60年。同委員会は「国連人権理事会」として再生した。しかし、人権の政治利用や組織の肥大化など問題は山積している。新たな時代にあって、もの言わぬ「人権優等生」日本はどのような役割を果たしていくべきなのか


画期的な人権条約の国内実施に向けて
――Nothing about us, Without us!

/東 俊裕
2006年8月25日、障害のある人の権利条約草案が採択された。この日は国際人権の枠組みに新たなページを刻んだ


国連職員になるためには
地道な努力が実を結ぶ
/渡邉ひとみ
国連で働くために必要なのは、我慢強さと真面目さと思いやり、そしてユーモア。やりがいもあるがストレスも多いPKO局員の日常は、猛スピードで駆け抜けていく


資料篇
加盟から50年
――日本と国連との関係を読み解く


グラビア
1956年12月の興奮


<第二特集>

2007年日本の外交課題


構想力が問われる一年 
――2007年の世界情勢での、「主張する外交」の課題

/渡部恒雄
日本外交アジェンダを左右する米中間選挙の民主党の勝利は何を意味するか。2007年の世界情勢と日本の課題を読み解く


動き始めた日中関係
/小島朋之
東アジアに大きな影響をもたらす大国、日本と中国。この二国関係に「戦略的互恵関係」が構築されれば、第三段階に突入する。あらゆる可能性に対応できるよう日中関係を取り巻く九つの変数から、刻々と変化する今後を読み取らなければならない


「反逆の世代」が握る韓国政治の将来
/中島哲夫
「386」。1980年代の学生運動に参加した世代で、現在30代後半から40代にあたる人々を韓国ではこう呼ぶ。いまや「386」の同国政治に与える力は無視し難いものとなっている。しかし、その思想が「反米親北」と言われるだけに予断を許さない


共和党中間選挙の敗北とアジア外交への影響
/春原 剛
「ベーカー前駐日大使を北朝鮮問題の政策調整官に?」。中間選挙における民主党による上下両院の制覇という結果に伴い、政府内での人事変動が進行中だ。ポストをめぐる人事再編が、今後ブッシュ政権の対アジア外交、日米関係にどのような影響を与えるのか


<カントリー・イン・フォーカス>

フィリピン


特別インタビュー
終わらない戦後/カルロス・寺岡
――日系人は「日比の架け橋」に

/聞き手 大澤文護
多くの日本人が戦前、フィリピンで豊かな暮らしを営んでいた。しかし、日米比合わせて150万人もの人々が犠牲になった第二次世界大戦のフィリピン戦の悲劇を境に幸せな日々は暗転した。その傷跡は、今も、フィリピン日系人の心や暮らしの中に残る。戦前、戦中、戦後を生き抜いたフィリピン日系人会連合会のカルロス寺岡会長(76歳)に、フィリピンの日系人が通り抜けてきた過酷な歴史への思いと未来への展望をマニラ首都圏の自宅で語ってもらった


戦後和解を乗り越えた日比友好50年
/山崎隆一郎
人間として最も尊くかつ難しい行為である「許す」ことを身につけた比国民が、悪い意味での「バハラ・ナ」から脱却し、奮起して多くの困難に立ち向かい、よりよい国をつくり上げていってほしいと願っている


日比EPAへの期待
――経済関係を支えたビジネス界の思い

/池 信介
関係正常化から50年が経つ2006年、ようやく日比EPAが署名された。本協定締結でビジネス環境が整備されることにより、経済活動が拡大するだろう


第一歩を踏み出した日本の平和構築への取り組み
――ミンダナオ和平実現へ

/藍平兒
日本のマスコミが北朝鮮問題に夢中になっているとき、日本の外交にとって重要な一歩がそれにふさわしい注目を浴びることなくひっそりと刻まれていた

 
フィリピンのパズル
――有利な条件を有しながら、なぜ「発展」しないのか

/中西 徹
フィリピンは経済発展の基盤を有していたにもかかわらず、「東アジアの奇跡」から取り残されてしまった。しかし、そこにはわれわれが考えているものとは異なる「豊かさ」を選択する人びとがいる。フィリピンを単に「発展」が遅れた国と言い切れるのだろうか


<連載>

連載
悲観・楽観・世界観
/千野境子


巻頭随筆
戦争責任も臆せず英語で論じたい
/鬼頭 誠
サダムが教えてくれたもてなしの心
/宇賀神朋子


談話室 第94回
スーダンでの食糧援助の現場から
/忍足謙朗


米欧対立と21世紀の国際政治構造 第3回
二つの普遍主義の対立と妥協
――冷戦終結以後の米欧関係の角逐
/渡邊啓貴
自分たちは単独行動主義ではやっていけない場所まできた。アメリカのタカ派でさえそう悟った。イラク戦争はアメリカの優位性が相対的なものだと示し、外交方針を正当化する努力の重要さをにわかに浮き上がらせた


映画から見る世界のいま 第2回
南アフリカ共和国の現実と希望 
/朴木浩美
南アフリカ共和国で出会ったのは「サウスアフリカン・ハリウッド」への希望を抱く映画関係者と南ア映画の魅力だった


洋書百遍、意自ずから通ず 第6回
Bubble Man
by Peter Hartcher
/徳川家広
アメリカの好景気は単なるバブルだったのか?米金融政策の要だったアラン・グリーンスパンの業績の真実を追う


書評フォーラム 選評・細谷雄一
『アンチ・ネオコンの論理――ヨーロッパ発、ポスト・アメリカの世界秩序』
『ポスト帝国――二つの普遍主義の衝突』
『ヨーロッパの東方拡大』


読者投稿


発売日 12月8日
定 価 780円(税込)
編集・発行・発売/都市出版(株)

 

 


【 戻る 】



都市出版ホームページへ


Copyright (C) 都市出版株式会社
All Rights Reserved