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<第一特集>
エネルギーの地政学
21世紀はエネルギー問題の世紀となる可能性が高い。原油が安価で提供された20世紀は過去のものとなり、エネルギー資源のマーケット的側面に力を集中してきた日本の従来型政策は時代遅れとなった。エネルギーは文字通り国家繁栄のための燃料である以上、それは安全保障そのものなのだ。世界はすでに動き始め、地政学の見取り図も変化してきた。日本にも、新たな長期的な戦略が必要とされている
鼎談 日本のエネルギー外交を考える /石郷岡 健/十市 勉/宮家邦彦 資源価格の高騰、中国需要増、資源外交のインパクト、地政学リスクなど資源エネルギー問題における世界の新たな動向をどう読み解いたらよいのか。日本のエネルギー資源政策、安全保障政策、他国との協力のあり方とは
エネルギー資源をめぐる世界の新たな動き /柴田明夫 原油に代表される近年の資源価格の高騰は「安い資源時代」から「高い資源時代」へのパラダイム・シフトといえる。日本経済にとって資源インフレは、さまざまな投資機会をもたらすものだ。いまエネルギー資源をめぐり何が起こっているのか
新エネルギー開発はどこまで進んでいるのか /青島桃子 世界中でいま最も注目されている新エネルギー。石油依存度が高く、エネルギー自給率が低い日本にとっても、エネルギー安定供給、地球環境問題の2つの側面から重要なエネルギーとして位置づけられている。新エネルギーの現状とは。また今後どのような発展が期待できるか
資料篇 図表で読み解くエネルギー資源動向
<第二特集>
国のパワー国際会議産業
人が集まるところに交流が生まれる。それはいつの時代においても変わらない。近年、国際会議が一つの「産業」として注目を集めている。国際会議は富を産み落とすと同時に「ソフトパワー」の手段ともなりえる。それだけに国際会議の自国開催は魅力だ。とはいえ、日本にとってはそれらに対していまだ認識が乏しいのも事実。会議外交の華麗なる伝統を有する欧米、猛追するアジアの狭間に立たされた日本が採るべき道とは
国際会議は「ソフト・パワー」拡大の場 /池村俊郎 かつて欧州外交史に一時代を築いた会議外交。その伝統はいまや国際会議産業として結実し、欧米のソフト・パワーの発揮に貢献している。そのような歴史をもたない日本が世界に伍していくためには一体何が必要なのか
国際会議招致に必要なもの ――2008年サミット開催に向けて /登 誠一郎 いま、日本の国際会議開催数はアジアの中で第4位。その数字は世界的に見ても決して高いとはいえない。2008年には日本でサミットが行なわれる。その前にわれわれは何をなすべきなのか
資料篇 国際比較 国際会議開催状況
<カントリー・イン・フォーカス>
ブラジル
2008年は「日伯交流年」にあたる。近代以降、日本とブラジルは移民などを通じ、密接な関係を築き上げてきた。しかしながら、現在、日本人の同国に対する関心はあまりに希薄だ。1970年代、ブラジル経済は未曾有の経済的危機に直面した。しかし、近年、石油やエタノールなど豊富な資源を背景にその存在感を高めつつある。長いトンネルから脱した南米の大国と日本はこれからどのようにつきあっていくべきなのか
日伯経済関係の再活性化を願って /高坂節三 鉱物、農産物両方の資源を兼ね備え、140万人超ともいわれる日系人の存在(海外の日系人の過半数を占める)を考えると、日本との補完的関係では、中国やインドよりも優っているとも言えるのです
ハイパーインフレから卒業したブラジル ――独自の発展モデルへ視野開く /堀坂浩太郎 ルラ政権が2期目を迎えた南米のBRICsブラジルは、エタノールなど広大な国土と多様な風土を活かした資源ベースの新たな発展モデルを模索する。物価が安定する中で、大衆層の購買力も活力に
在日ブラジル人たちの思い 在日ブラジル人たちが日本社会で快適に生活できるよう、日々精力的に支援活動を行なっている人々がいる /松原マリナ
ビリオンセラーに隠されたある家族の真実の物語 映画「フランシスコの2人の息子」
資料篇 早わかり日伯関係
グラビア 新たなブラジル
<特集外>
連載 戦後日本とアジア主義・下 ジレンマと使命感の狭間で /宮城大蔵 第二次世界大戦後、「アジア主義」の理念はアジア独立の潮流として現実のものとなる一方、アジア進出を主眼とする日本「の」アジア主義と複雑に交錯してきた。日本とアジア、2つの「アジア主義」から見える
「自由と繁栄の弧」を人々に届けるために ――民主化支援と人間の安全保障 これまで他国の民主主義、自由、人権を取り上げることに慎重であった日本外交が、今後はこれらの「普遍的価値」を重視していくという。この新しい指針が外交・政府開発援助(ODA)政策などにどう反映されていくのか
進化するNATOと日本 ――世界の安定のために /内藤昌平 その役割を変化させるとともに、日本との連携の可能性を高めつつある冷戦後のNATO。歴史的とも形容される安倍総理のNATO訪問を契機に、日本はNATOと具体的な連携をいっそう強化し、世界の平和と安定に貢献することができるか
<連載>
悲観・楽観・世界観 /千野境子
巻頭随筆 上海ドリーム /鈴木美勝 民族音楽の魅力 ――グリーグがくれたもの /樫原聡子
談話室 第96回 国の在りようを残していく ――これが公文書館の役割です
映画から見る世界のいま 第4回 「めぐみ――引き裂かれた家族の30年」が教えてくれたこと /朴木浩美 親の愛は世界を動かす――この思いを世界の人々が共有した作品を追う
洋書百遍、意自ずから通ず 第7回 Among the Mansions of Eden by David Weddle /徳川家広 ビバリーヒルズの磁力を理解する鍵は不動産にあるらしい……
書評フォーラム /選評・篠田英朗 『語りえぬ真実――真実委員会の挑戦』 『ヒューチャー・ポジティブ――開発援助の大転換』 『アフリカとアジア――開発と貧困削減の展望』
INFORMATION&読者投稿
発売日 2月8日 定 価 780円(税込) 編集・発行・発売/都市出版(株)
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