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<第一特集>
40歳を迎えるASEAN
時代が変われば人の考えも組織も変わる。ASEANは今年8月設立40周年を迎える。ASEANを通じて東南アジアへ影響を及ぼしてきた日本は、中国の台頭によりASEANへの影響力と東南アジアへのイニシアティブを失ってしまうと恐れている。しかし、いま、本当に恐れるべきなのは、ASEANに接近する中国ではない。ASEANに、日本は中国やほかの国ほどASEANに貢献しないと思われること、そして、日本が、ASEANのそうした考えを汲み取れないことなのだ。新たな時代に向けてASEANはどう変わろうとしているのか。日本はどうつきあっていくべきなのか
鼎談 戦後ASEANをめぐる歴史的見取り図 ――日・ASEAN外交30年を振り返る /若月秀和 ASEANとの協力関係を通じ存在感を発揮してきた日本は、いま中国の外交攻勢に焦っているかのよう。だが不毛な主導権争いは避けたい。対ASEAN外交の過去の遺産に依存せず、ASEANの考えを鋭く察し、中韓と緊密な連絡をとったイニシアティブを探れ
インタビュー 変わりゆくASEANとの付き合い方 ――40年の節目に /山影 進 「弱小連合」から「無視できない存在」へ――国際社会における存在感を高めたASEAN。設立40年を迎え、2015年の共同体構築に向けてどう変わろうとしているのか。日本はどう付き合っていくべきなのか
アジアと世界の懸け橋に
/中北 徹 日本とアジアはどういう関係性なのか。そのうえで日本が果たす役割は何か。「アジア・ゲートウェイ構想」の議論をもとに日本とアジアの将来像を描く
資料篇 ひと目でわかるASEAN
グラビア 東南アジアの世界遺産
<小特集>
アメリカにおける日本
日本文化はすでにアメリカ社会に浸透しています /マリー・アンチョドギー アメリカにとって日本は文化的に「普通の国」になっています
互いに「いいやつ」と思える関係を /鈴木庸一 米大リーグでの日本選手の活躍、存在は米社会に何をもたらしたか……
受け入れられた日本の現代音楽 /福中琴子
<カントリー・イン・フォーカス>
バルト三国――自由と繁栄の弧のかなめ石
外部勢力に蹂躙され続けた不運の歴史を持ち、長くソ連の「鉄のカーテン」の向こう側にいたバルト三国。しかし1991年にソ連からの正式な離脱が認められ、近代化を抑制するくびきから解き放たれたとたん、バルト三国はこれまでの100年を一気に取り戻すかのように自由化へと走り始めた。2004年にはEU、NATOへ加盟を果たしたその勢いは、かつて三国が「鉄のカーテン」の向こう側にいたのだという事実を忘れてしまいそうなほどだ。しかし彼らの歴史は、彼らがうちに持ち続けていた価値観の普遍性を教えてくれる。ソ連圏内にあって経済の自由化・民主化をもっとも進めていた国々――それがバルト三国だった。世界に共有される普遍的価値の重要な担い手として堂々と現れたその姿を称え、いまや彼らはこう呼ばれる。「世界一リベラルな国」と。2006年、バルト三国と日本との外交関係開設は15周年目を迎え、天皇皇后両陛下がバルト三国を歴訪された。自由と繁栄の弧をつくるうえで、日本はより深く彼らのことを知らねばならない
ラトビアに近い国、日本 ――日本滞在で思ったこと /オディータ・クレンベルガ 自然を敬う心、知性と勤勉に重きを置く精神……。ラトビア人と日本人にはさまざまな共通点があります
資料篇 バルト三国とは
<特集外>
インタビュー インドからみた日本、アジア ――アジア太平洋においてなぜ日印関係が重要なのか /ブラマ・チェラニー/聞き手・堀本武功 中国のさらなる台頭が予感されるなか、日印関係はアジアの将来の力学を決定づけるほどの重要さを持つという。ロシア、米国の動きをも睨みながら長期的・戦略的な協調体制を考えるとき、インドからみた日本とアジアの姿とは
国民融和の必要性 /サアド・ユースフ 人類文明発祥の地、イラク。しかし、大陸の要衝であるこの国は有史以来、さまざまな勢力の思惑に翻弄され続けた。旧体制が崩壊した現在、民主主義国家への移行を図りつつあるなかで同国は断ち切られた国民の結束をどう再構築していくのか。和解政策のキーマンが今後の展望を語る
現地レポート 「優しさ」の国、ラオス /坂井弘臣 「また来たね」とでも言うかのように微笑みかける老婆。「あんたも一杯どうかね」と酒を勧める人々……。この国には私たちが失ってしまった優しさが満ち溢れている。主たる産業資源も観光名所もない最貧国ラオス。しかし、心豊かな人々は、悠々たる時の流れのなかで、常に笑顔を絶やさない
それぞれの思いを胸に ―――必ずまた日本に戻ろう! /王 蘇嘉/王 笑凡/李 正政/于 澣清 2006年9月から日本各地の高校で過ごしてきた30数名の中国人留学生たち。語り尽くせないほどの思い出を抱え、7月27日、彼らは中国へと帰って行った。帰国を一カ月後に控えた彼らが残した作文集より4名の作品を転載(原文)する
<連載>
悲観・楽観・世界観 /千野境子
巻頭随筆 夏の夜空ア・ラ・カルト ――満天の星、赤い月 /渡部潤一 日中戦争の再考を試みて /井上寿一
時事コラム 日本の捕鯨外交を考える /大久保彩子
映画から見る世界のいま 第10回 もし、あの時代に青春期を迎えていたら…… /朴木浩美 救われたり、人生について考えたり、知識が増えたり……。映画にはさまざまな役割がある
日本の読み方・読まれ方 第1回 The Making of Modern Japan by Marius Jansen /徳川家広 一カ月のお休みの後、装いも新たに新連載がスタート。今次の連載では、日本研究の良書・名著・知られざる傑作を、未訳のものと国内版が入手困難なものを交えて紹介する
書評フォーラム 選評・篠田英朗 『イラク占領――戦争と抵抗』 『モブツ・セセ・セコ物語――世界を翻弄したアフリカの比類なき独裁者』 『開発の思想と行動――「責任ある豊かさ」のために』
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