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<特集>
英国から見える世界
かつて「大英帝国」として世界に君臨した英国。世界中に商品を運び、文化と言語を広め、「英国外交」は「国際政治」と同義だった。そして21世紀。長い低迷を経て英国経済は再生を果たし、外交においてはいまなお世界で主導的な役割をはたし続けている。英国はなぜ外交に強いのか。新しい指導者の下で英国外交はいかなる展開をみせるのか。再興する伝統的大国の視点から、世界と日本の課題を考える
開かれたウィンブルドン・モデルの共有へ /サー・ジョン・ボイド/野上義二 日本が西洋社会の衝撃を受け、国を開いてから150年。英国は一貫して日本にとって重要な国であり続けた。波乱に満ちた歴史を踏まえ、これから両国はどのように課題に臨み、どのような社会を目指すべきなのか
対談をおえて 隣の芝生は美しいのか /野上義二
ブラウン政権の外交課題 ――ポスト・ブレアの外交戦略 /細谷雄一 ブレア後のイギリス政治は少しずつ、しかし明瞭にその変化を示しつつある。静かな、しかし長期的な取り組みとして外交を考えるブラウン外交は溢れるほどの外交課題にどう取り組むのか
英国に見るNATO、NATOに見る英国 /鶴岡路人 英国外交を考える上でNATOは欠くことのできない存在である。その発足から中心国であり、米欧の架け橋であった英国。冷戦の終焉、そして9・11を経て、英国外交はNATOの新たな展開にどのような影響を与えているのか
英国の東アジア外交 ――専門知識を備えた外交官を派遣する重要性 /グレアム・フライ 英国の東アジア外交の歴史は古く、日本との国交が結ばれて間もなく150年を迎える。帝国主義の時代、民主主義の時代を経て、英国外交はどのように東アジアに関わってきたのか。英国が求める外交官の条件とは
英国王室の外交戦略 /君塚直隆
影響力の源泉 /サイモン・ウッド
資料篇 英国に集まるヒト・モノ・カネ
欧州そして世界への早道、英国 ――投資を集める強さの秘密 /アンドリュー・カーン 1970年代の英国病を脱し、新自由主義改革の時代を経て、21世紀のイギリス経済は堅実な成長を続けている。新しい産業を生み出し、世界中から投資を集めるイギリス経済の強さの秘密とは
<第2特集>
海外援助のあり方を考える 新体制下のODA
戦略性、機動性、透明性、効率性を高めるために改革を重ねている日本の海外援助。「ODA(政府開発援助)」という言葉につきまとうネガティブなイメージをこえ、いかにオールジャパンで実のある海外援助を実現するか。2008年10月には新JICAが誕生、技術協力、有償資金協力、無償資金協力の援助手法を三位一体で展開する世界でも有数の総合的なODA実施機関となる。新体制発足に向けて効果的な海外援助、国際協力のあり方を考える
新たな時代の日本の援助戦略 /別所浩郎 日本の援助政策が変わろうとしている。環境、貧困、感染症など地球規模に広がる21世紀の諸課題にどのように取り組むのか。それにふさわしい国内体制とはどのようなものなのか。来年の洞爺湖サミットを前に日本が発する新しい国際協力のメッセージ
世界各国のODA政策 /外務省国際協力局総合計画課 財政改革の名の下に日本の政府開発援助(ODA)が減額されるなか、世界の主要国は逆に途上国への援助に力を入れ始めている。9・11以後、テロの温床としての貧困問題が意識されたからだ。いま、各国のODA政策はどのように展開されているのか
グローバル競争時代のODA /山形辰史 グローバル競争は、ODA分野にも浸透している。これまで日本の援助額は大きかったため、他ドナーの動向にあまり注意を払わずとも、存在感を示すことができた。しかし今後もODAの額が減っていくのであれば、他ドナーを競争・連携相手としてより強く意識する必要がある
変革のダイナミズムのさなかで変わってはいけないものとは /戸田隆夫 これまで、日本は「人」を中心とした国際協力をおこなってきた。「JJ統合(JICAと国際協力銀行〈JBIC〉の統合)」を一年後に控え、未来を見据え日本の国際協力のあり方を考える上で、変わるべきこと、そして変わらざるべきこととは何かを考える時期が来た
資料篇 ODA国際比較
<カントリー・イン・フォーカス>
マレーシア
よみがえれ熱帯雨林 ――マレーシア・ボルネオ島における植林活動 /小川孝一 地球上で最も古い生態系の一つであり、人間や地球環境にもさまざまな恩恵を与えている熱帯雨林が消失の危機にさらされている。日本にとっても重要であるボルネオ島でもこの危機は深刻だ。そんな熱帯雨林を救うべく日本マレーシア協会が行っている活動とは
ポスト・マハティールの時代 ――変わったもの、変わらなかったもの /佐藤考一 20年を越えてマレーシアの経済発展をリードしてきたマハティール氏が政権を去って4年が経過した。親日家でアジア外交に指導力を発揮した大物首相の後を受けて、アブドラ首相は何を引き継ぎ、何を変えていこうとしているのか。マレーシア政治の現在を明らかにする
イスラームへのゲートウェイ、マレーシア /立本成文 かつてマレーシア国内で華人とマレー人が激しく対立している時期があった。だが長い歴史を紐解くとこの国は「包摂の原理」でもって栄えてきた。そのような特徴をもつマレーシアは今後、対イスラーム圏、対非イスラーム圏に対し、どのような可能性をもっているのだろうか
いまが旬、ホットでクールなマレーシア映画のあれこれ /暉峻創三 1980年代後半からのアジア映画の世界進出からあえて距離を置いてきたマレーシア映画界。しかし、一本のマレーシア映画がその伝統に終止符を打った。ここにきて、マレーシアの多文化社会を打ち出す作品に世界が注目している
資料篇 ひとめでわかるマレーシア
<特集外>
安倍対中外交の通信簿 ――中国はどうみたか /藤野 彰 靖国神社参拝などが原因となって悪化の一途をたどった小泉内閣時代の日中関係だが、後を襲った安倍内閣は中国を最初の外遊先に選び、関係改善をアピールした。果たして安倍内閣の対中外交は成功したのか。中国側の視点からその評価と課題を明らかにする
<連載>
悲観・楽観・世界観 /千野境子
巻頭随筆 言葉は生きている−『日英米ファッション用語イラスト辞典』執筆奮闘記 /若月美奈 『検証 現代中国の経済政策決定−近づく改革開放路線の臨界点』を上梓して /田中 修
時事コラム 国際貢献をめぐる本質的な議論を /佐藤鴻全
日本の読み方・読まれ方 第4回 Molding Japanese Minds by Sheldon Garon /徳川家広 日本が近代から現代へと姿を変えたとき、国民と国家はどのような関係だったのか。一億総中流階級社会を生み出したのは、政府の行った“新生活運動”かもしれない……
書評フォーラム 選評・ 篠田英朗 『ロメオ・ダレール 戦禍なき時代を築く』 『国際人道支援における心のケア』 『パブリック・ディプロマシー』
INFORMATION&読者投稿
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